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寝屋川市女性バラバラ殺人事件(2006年2月)

2006年3月1日、大阪府寝屋川市の薬局経営・越智栄子さん(当時65歳)が行方不明になった。2週間後の3月15日ごろ、栄子さんの夫で中古車販売業を経営する越智清(当時54歳)も行方が分からなくなった。知人に対して「外国に行く」と電話をかけたのが最後だという。

栄子さんが経営している薬局には「親族の不幸があったため7日まで休みます」という貼り紙があったが、実際には親族に不幸はなかったという。清は失踪前、自身が所有しているバイクを処分したり、栄子さんのブランド品を売却し百数十万を手にいれるなど、不審な行動がみられた。

調べを進めた結果、大阪府警捜査1課は栄子さんが何らかの理由で清に殺害されたと判断。同年6月29日、栄子さんの遺体を傷つけたことによる死体損壊と虚偽の住民異動届を提出した電磁的公正証書原本不実記録の疑いで、清の逮捕状を取り、全国に指名手配した。遺体が発見されていない中、死体損壊容疑による指名手配は異例のことである。

警察の調べによると、自宅浴室から広範囲にわたる血液反応が確認され、DNA鑑定で栄子さんのものとほぼ一致した。またキッチンの包丁もなくなっており、捜査1課は、清が2月28日から3月初旬の間、浴室で栄子さんの遺体を解体したと判断。2月28日には、大阪市北区の架空の住所へ転居するとの虚偽の住民異動届を寝屋川市役所に提出、住民基本台帳ファイルに記録させるなどしていたことも判明した。

清には栄子さんから多額の借金があり、返済をめぐってトラブルがあったという。栄子さんには失踪の理由がないことから、金銭トラブルが殺害の動機となった可能性があるとして捜査を開始した。

その後の調べで、清容疑者が3月11日より鹿児島県熊毛郡屋久島町の口永良部島に潜伏していたことが分かった。口永良部島は鹿児島県南部にある、人口約150人の島。屋久島から北西に約12キロの位置にあり、1日1便出ているフェリーで行くことができる。温泉が豊富にあるほか、島の周辺は魚釣りのポイントも多いため、1年を通して観光客が訪れる。

清は潜伏後、島から出た形跡はなく、腕時計などの所持品を島の住民に無料で譲っていたという。清は以前から知人に「無人島を買った」と話しており、失踪直前の3月上旬には「海外に行く」などと話していた。しかし実際には海外に渡航した形跡はなく、捜査1課は国内で行方を追っていた。

口永良部島での警察の捜索は、初日に島内での目撃情報を確認、地形などについて島民から説明を受けた。8月1日以降、派遣した捜査員ら10数人態勢で本格的に捜索。清は3月24日に軽装で山の方へ歩いていくのを島民に目撃されたのを最後に消息を絶っていることが分かった。

以降も清が島を出た形跡はなく、行方をつかめないまま、口永良部島での捜索を終了した。警察は既に島内で死亡したとの判断を強めており、捜査体制を縮小した。現在もなお栄子さん、清の消息は不明のままである。

寝屋川市女性バラバラ殺人事件 指名手配犯 越智清
<大阪府警ホームページ>妻に対する殺人事件被疑者



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