品川区東大井ディスカウントショップ店主強盗殺人事件（1998年9月）

1998年9月7日午前10時15分頃、貴金属店「ディスカウントショップ有限会社アライ」に3人組の若い男が侵入し、店主の荒井哲夫さん（当時51歳）が刃物で刺される事件があった。騒ぎを聞きつけた付近の人が110番通報したが、荒井さんは収容先の病院で死亡が確認された。

荒井さんは開店準備中で、左胸と左上腕に刺し傷があった。右手には抵抗した際にできたとみられる傷があり激しくもみあった形跡があった。凶器は鋭利な刃物とみられている。

3人組は高級時計や宝石等約80点を奪った後、逃走した。犯人の目撃情報はあるものの、逃走経路は不明。なお、逃走の際に路上で鉢合わせになった女性の腰を傘で突き軽傷を負わせている。現場には犯人が残したと思われる黒い鞄と、逃走の際に捨てたと思われる白っぽい婦人用傘と黒い紳士用傘が発見されている。

目撃情報によると、3人組のうち2人はいずれも25～6歳ぐらいで、1人は水色またはグレーの背広姿、もう1人はモスグリーンの背広姿だった。また残りの1人は20歳ぐらいでスポーツ刈りでデニムの長袖シャツを着ていたという。

同日の午前5時ごろには、現場から5キロ離れた大田区大森のラーメン店にやはり3人組の強盗が押し入り、店長を縛って売上金約40万を奪って逃走する事件が起きていたため、同一犯の可能性も含め捜査を進めている。この3人組は覆面をしていたが、会話から中国人とみられるという。

現場は、JR京浜東北線と東急大井町線のターミナル大井町駅東口、すずらん通り商店街の一角にある貴金属店。

【警視庁ホームページ】東大井五丁目貴金属店店主強盗殺人事件

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