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未解決事件ファイル

越谷市トラック運転手殺害事件(2013年10月)

2013年10月16日午前3時30分過ぎ、埼玉県越谷市川柳町の住宅で、トラック運転手速水 謙一さん(当時54歳)が刺殺される事件が発生した。

2階で就寝中だった速水さんの妻が物音に気付き1階に下りたところ、、血まみれになって倒れている速水さんを発見、110番した。その後、警察官が現場に駆け付けた時には、速水さんは既に息がなかった。司法解剖の結果、速水さんの死因は出血性ショック死であることが判明。速水さんの体には数十か所もの傷が残されており、致命傷となったのは右胸の深さ10センチにも及ぶ刺し傷だった。

速水さんは普段は2階の自室で寝ていたのだが、事件数日前から部屋の片付けをしており、その間は1階リビングに布団を敷いて寝ていたという。他の3人は2階で寝ており、長女は自室で、妻と二女は一緒に寝ていた。

速水さんは、会社に出勤する時間帯が午前4時から5時ごろだったといい、発見時リビングに照明が点いていたこと、布団も折り畳まれていたことから、起床後自宅を出る前に犯人と鉢合わせになった可能性が高い。また、速水さんの手や腕の防御創から激しく争ったことが分かった。

速水さん一家は、当時35歳の妻、当時13歳の長女、そして当時10歳の次女の4人暮らし。そのうち、犯人の姿を確認したのは長女一人だけだった。長女によると、2階の自室で就寝中にベッドに近づいてきた犯人に気が付いて悲鳴を上げたところ、「静かにしろ」と言われ左頬を殴られたという。そして、犯人に粘着テープで手足を縛られ、「静かにしろ、お前に用はない」「何歳だ?」など、いくつか会話を交わしたという。

ほどなくして、犯人は部屋から出ていき、それを見計らって長女は自力で粘着テープを解いた。そして、別室で就寝中の母親の元に行き、知らせたという。長女は捜査本部の事情聴取で犯人について、「知らない人だった」「痩せ型の男で、黒い上着姿だった」と答えている。

現場となった自宅からは速水さんの財布がなくなっていたため、金品目的の窃盗犯の疑いも持たれたが、その他タンスや妻のバッグなどを荒らした形跡は見つかっていない。犯人は財布以外は盗らずに玄関から逃走している。

現場からは犯人に繋がる手掛かりがほとんど見つからなかったが、侵入経路は独特な手法が用いられていたという。1階和室の窓が「焼き破り」という方法で割られていたというのだ。これは火力が強いターボライターなどでガラスの一部を熱してから割るという手口。音を立てずに侵入できるため、空き巣犯の間で度々用いられている。

事件発生前の午前2時半頃に帰宅した男性が、速水さん宅から100メートルほど離れたあたりで、黒いカッパを来て歩く人物を見かけたと後に報道されている。現場周辺は閑静な住宅街で、普段は夜中に人が出歩くようなことは無く不審に思ったのだという。しかしこのカッパを着た人物が事件に関係しているのかは分かっていない。

事件当日は「10年に一度の強い勢力」とされる台風26号が関東地方に接近・上陸したため、越谷でも1時間に26.5ミリの雨量、風速5.6メートルの暴風雨が吹き荒れていたという。

【埼玉県警ホームページ】越谷市川柳町地内の男性殺人事件




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