未解決事件ファイル
北海道札幌市中央区タクシー運転手強盗殺人事件(1999年7月) |
1999年7月26日午後11時30分ころ、北海道札幌市中央区北4条西17丁目の通称「ミニ大通り」で、大和交通のタクシー運転手赤堀慶克さん (当時48歳) が死んでいるのを通りかかった別のタクシー運転手が発見した。
発見時赤堀さんのタクシーは側道に停まった状態で、車の防犯灯が点滅しており、約3万円が入ったと思われる売上金が入った黒色ビニール製バックが奪われていた。タクシーのメーターは実車中で料金は1,560 円になっていた。
赤堀さんはハンドルに上半身をもたれかかるようにしており、左胸に刃渡り10センチの果物ナイフが刺さっていた。また、運転席側の窓と運転席後ろの座席のドアが開いたままになっていた。こうした状況から、犯人は客を装って乗車し、発見場所で停車させた後、突然、赤堀さんを襲い、売上金を奪って逃走したと見られている。なお、現場付近では不審な男が走り去る姿が目撃されている。
赤堀さんは刺された後、本社の無線で事件発生を告げ、現在地を報告した後、言葉にならない声を発し続けていたことが確認されている。赤堀さんの26日の勤務は午前8時から27日午前2時までの予定だった。
乗車記録によると現場から約3キロ離れた札幌市中央区北2条東7で乗客を降ろしており、次に午後11時20分ごろ、札幌市中央区北2条西2の札幌ファクトリー周辺から乗せた20~40代の男が、札幌グランドホテル周辺に向かう途中で事件を起こしたと見られる。
現場は小さな公園が道路の中央分離帯の中にあり、周辺はマンションが立ち並んでいる。夜間の車の通行は少ないが、公園内にある公衆トイレはタクシー運転手達がよく利用するものだったという。
目撃情報によると、犯人は白色のTシャツのような半袖シャツ、黒っぽいズボン、身長160~170センチ、年齢20~40歳代。
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