未解決事件ファイル
南アルプス市画家死体遺棄事件(2020年7月) |
2020年7月2日午後4時頃、山梨県南アルプス市の山中で1人の女性の遺体が発見された。頭蓋骨など複数の骨や衣服が見つかり、骨は一部が白骨化していた。DNA鑑定の結果、女性は南アルプス市在住の画家、中辻アヤ子さん(当時71歳)と判明した。
中辻さんは同年6月2日に現場付近で風景画を描いているのを知人が目撃したのを最後に、車や携帯電話を残したまま行方が分からなくなっていた。中辻さんが帰宅しないため、家族が翌3日に行方不明届を提出していた。
県警によると、消防とともに捜索活動をしている際、最後に目撃された場所から約70メートル離れたところにある配水施設裏側で異臭に気付き、遺体を発見したという。隠されるように落ち葉などで覆われていた状況などから死体遺棄事件と断定、捜査本部を設置した。
最後に中辻さんと会った男性によると、6月2日午前10時頃に挨拶をした際には普段と変わった様子はなかった。中辻さんは油彩画家で、約15年前に風景を気に入って神奈川県から南アルプス市に移住したという。
現場は、中部横断自動車道の南アルプスインターチェンジから西に約4キロの道路沿いの山中。
事件発生から2年となる2022年7月2日、警察は現場からおよそ5キロ離れた南アルプス市十五所のスーパーマーケットで買い物客らにチラシおよそ500枚を配り、改めて情報提供を呼びかけた。
これまでの捜査人員は延べおよそ1万人、周辺住民への聞き込みや防犯カメラの解析などの捜査を進めてきたが、事件の解決に結びつく有力な手がかりは見つかっていない。
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