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    北海道静内町武豊騎手親類撲殺事件(2003年6月)

    2003年6月9日午後1時半ごろ、北海道静内町田原の「武牧場」で、経営者の武勇さん(当時58歳)が牧場に隣接する自宅寝室のベッドで、頭から大量の血を流して死亡しているのを妻が見つけ、119番した。

    救急隊が到着したところ、頭に殴られたような跡があった。北海道警捜査1課と静内署は殺人事件とみて捜査を始めた。室内に物色されたような様子がないことから、怨恨の可能性が高いとみている。勇さんは最近、昼まで寝ていることが多く妻が寝室に様子を見に行った際に死亡している勇さんを見つけた。

    勇さんは、騎手武豊さんの父の調教師邦彦さんのいとこ。また、弟の宏平さんも調教師、父の平三さんも元調教師だった。ほかにも血縁に競馬関係者が10数人はいるという。

    事件当時、牧場では勇さん夫婦のほかに従業員数人が働いていた。近所の牧場主によると、勇さんの牧場では競走馬のサラブレッドが飼育され、経営規模は中規模だという。静内町は北海道日高地方にある国内有数の馬産地で、現場は軽種馬牧場が多い地域。

    勇さん自身は事件発生までの数年、父の平三さんと土地の所有権をめぐって法廷で争ったり、観光客による事故で町から千数百万円の賠償金を受け取ったりと、「行動や発言が目立った」(関係者)と、地元では一目置かれる存在だった。事件当時は活躍馬を輩出しておらず、勇さんが殺害されて以降、牧場の規模はやや縮小されたが、その後には菊花賞馬スリーロールスが誕生した。

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