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未解決事件ファイル

広島・廿日市市女子高生殺人事件(2004年10月)

2004年10月5日15時頃、学校から戻って自宅の離れ2階で仮眠をとっていた高校2年の北口聡美さん(当時17歳)が、侵入してきた男に刃物で左胸ほか10ヵ所近くを刺され出血多量で死亡した。悲鳴を聞いて祖母が母屋から駆けつけたが、男は祖母にも襲いかかり、背中や腹を10ヵ所ほど刺してその後逃走。祖母と一緒に母屋にいた妹は、「助けて、助けて」と言って自宅から約30メートルの園芸店に裸足で駆け込み、 「若い知らない人にお姉ちゃんが刺された」と助けを求めた。

離れの玄関には大量の血痕が残され、階段付近には男が2階に上がったと見られる足跡があったことから、逃げる聡美さんを玄関付近まで追いかけて刺したと見られている。聡美さんは顔に殴られた跡もなく、服も破れていなかった。部屋には争ったり物色されたりした形跡はなく、聡美さんの財布も残されていた。

聡美さんは事件当日、午前中のテストだけで授業が終わり、午後には帰宅していたという。 犯人は聡美さんを10ヶ所近くも執拗に刺していることから、物取りではなく怨恨という線が浮かんできた。

2018年4月3日、ある男が別件で警察に取り調べを受けたことで、事件は急展開する。山口県宇部市に住む土木工事会社従業員・鹿嶋学(当時36歳)が、山口市内の仕事現場で『打ち合わせで返事をしない』という理由で同僚の尻を蹴っており、そこを通りかかった通行人が状況を見て警察へ通報、逮捕された。その際に採取された指紋が、聡美さんの自宅のドアノブに残されていた指紋とほぼ一致し、DNA型も聡美さんの爪の間に残されていた皮膚片と一致したことから鹿嶋が聡美さんを殺害したと特定、4月13日に殺人容疑で再逮捕された。

犯行に至ったきっかけとして、鹿嶋は2004年10月4日に初めて寝坊をして会社を無断欠勤し、職場から怒られることを恐れて自暴自棄になったためと証言した。原付バイクで寮を飛び出し、道中にあったホームセンターで方位磁石と折りたたみナイフを購入。広島に到着した際、下校途中の女子高生らを見て強姦しようと思い、聡美さんを自宅まで尾行し襲いかかったが抵抗されたため、聡美さんを殺害したという。



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